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第12回 2011/9/24(土) 練習内容(備忘録)

9/24(土) に行ったシステマ南埼玉の第12回目のクラスの練習内容のメモを備忘録としてアップしておきます。

今回のクラスでは、受身、グラウンドでの動き、グラウンドから素早く立ち上がる方法…などを練習しました。システマは、スタンド←→グラウンドと自由に移行して、空間を立体的に使う戦い方が特徴の1つですが、何の工夫もなく地面に落ちたり、グラウンドでモタモタしていたら、敵に確実に攻撃されてしまいます。

そこで、グラウンドに安全に落ちる受身や、グラウンドでのスムーズな身のこなし、ポジショニング、グラウンドから素早く起き上がる方法…を身につけておく必要があります。

今回のクラスは、ストライクやテイクダウンなどと比べればかなり地味な内容だったと思いますが、実戦に役立つ非常に重要な要素ですので、ぜひ復習して身に着けていただければ幸いです。




◆ システマ4大原則の説明

〇 呼吸、リラックス、姿勢(背骨)を真っ直ぐ、動き続ける(居着かない) 


◆ 体の一部分を緊張させるワーク

〇 全員、室内を円の形にぐるぐる回って歩く。
〇 左腕だけ緊張、他は全身リラックスして回る。
〇 右腕だけ緊張、他は全身リラックスして回る。
〇 以下、右足だけ・左足だけ・胸だけ・背中だけ~と続ける。
〇 最後に全身リラックスして回る。
〇 その後、床に横たわり、全身がリラックスできたと感じられた段階で立ち上がる。


◆ノーマッスル運動

〇 腕を振り回しながらのスクワットを数回行い、最後の1回は両腕を回した反動のみ
 で、筋肉を極力使わずに立ち上がる。

〇 片手拳立て伏せ。片拳を地面に当て、体の重み・バランスのみを使って
  ノーマッスルで体を上げる。

⇒ 腕の筋力で強引に体を持ち上げるのではない。
  床に拳を当てた側の半身の重みによる沈身と、そのカウンターバランスによる
  逆側の半身の浮身を利用して、筋力に頼らずに体を上げる。
  (滑車の両側に吊られた物体が、一方が下がるともう一方が上がる・・・ようなイメージ。)

⇒ 本当にノーマッスル運動が身についていれば、キツめのプッシュアップをやった直後で
  腕の筋肉が疲れている状態でも、体を上げられるはず。

⇒ この動きができると、筋力に頼らずに重みを利用したストライクを打つことができ、
  ストライクの威力が格段に上がると思われる。

〇 地面にうつぶせになり、片足を振り上げた反動のみで
  腕の力は使わずに立ち上がる

⇒ 振り上げた足の重みのカウンターバランスで、上体が強く斜め後方に持ち上げられ、
  素早く、楽に立ち上がることができる。


◆ システマの4大運動

〇 プッシュアップ
  (吸ってダウン・吐いてアップで10回、吐いてダウン・吸ってアップで10回、
   無呼吸+バーストブリージングで10回)

〇 シットアップ(同様に)

〇 レッグレイズ(同様に)

〇 スクワット(同様に)


◆ ローリング・受身

○ ローリング(前転、ひざまずいた状態から)
・ 左手を地面につけ、右肩~右腕~右手を前転させながら地面につけていく。
 同時に、首は左脇の下に入れるように動く。
          ↓
・ 背骨は地面につけない。右肩から入ったら、背骨をつけずに、
 背中の右部分(または左部分)だけをつけてローリングする。

 ※ システマでは、地面に落ちた障害物に背骨が当たらないように、
   背中の半分だけを使ったロールが基本的に推奨されている。

 ※ ただし、右肩から入ったら左腰を地面につけるという風に、
   対角線にロールする場合もある。例えば、回転している途中で
   障害物に気づき、それを避けるために対角線にロールするような場合、など。
  ⇒ 回っている間に自由に方向を変えられるよう、精密な動きができるようになる必要がある。

⇒ なるべく地面を蹴ってロールするのではなく、重心移動を使って、
  ボールが転がるように、液体が流れるようなイメージでロールする。

⇒ 座禅転がりで重心移動で動くイメージをつかむとよいかもしれない。

〇 レッグレイズのつま先を地面につけた状態になる。
 (プロレス技のパワーボムを食らった状態)
 そこから、首を捻って顔を上げる。
 慣れてきたら、ひざまずいた状態から、首を支点に頭を回転させる。
⇒ ローリングの際、首を柔軟に捻る感覚をつかむための練習。

○ ローリング(後転、ひざまづいた状態から)
⇒ 後転して立ち上がるパターン、後転して地面にうつ伏せになるパターンの両方行う。

○ ローリング(前転、立った状態から)

〇 片足を振り上げ、その場で片足スクワットの形で地に落ちる
  使用例) 大外刈りなどに対し、逆らわずにグラウンドに逃げる。

⇒ 振り上げた足の側の尻・背中の片面から接地する。(背骨を打たないため)
  必ず、後頭部を手でガードする。


◆ 投げ・テイクダウンに受身で対処

〇 ペア。攻め手は自由な方法で受け手をテイクダウンする。
  受け手は適切な受身をとって安全にグラウンドに落ちる。


◆ 投げ・テイクダウンの説明

〇 1点、2点の崩し。6レベル。堅い部分をプッシュする・・・など。


◆ グラウンドの動き~横に回転

○ 床にうつ伏せになり、首・手足を反らせ、できるだけ体の少ない面積で
  接地している状態になる。そこから、腕を回転させた勢いを利用して側転し、仰向けになる。
  仰向けの状態でも、首・手足を宙に浮かせ、腕を回転させる勢いで側転してうつ伏せに。
  この要領で、うつ伏せ←→仰向けとゴロゴロ横に回転する。

○ 慣れてきたら、足も加え、手足の振る勢いや重みを利用して
  滑らかに地面を自由自在に転がる。
 (地面を手足で押す勢いを使わず、体重移動を利用したグラウンドの動き。)

⇒ グラウンドで拳銃を構えながら転がるような場合に有効な動き。


◆ グラウンドの動き~水平方向に回転

○ 床に仰向けになり、腰や背中を中心にして、水平方向に回転する。


◆ グラウンドに寝た状態で、歩いてくる人を避ける

○ ペア。受け手は床に横たわる。攻め手は受け手の体を踏む軌道で歩き、
  受け手は上記の横回転や水平方向回転の動きなどを使って
  攻め手の歩く軌道から逃れる。


◆ 素早い起き上がり~体の側面を使う

○ 床に横たわった状態から素早く起き上がる。
  体を横回転させながら、膝を抱え込む形を取り、
  体・足の側面の丸みを利用して素早く立ち上がる。

⇒ この方法だと、腹筋を使わなくて済み、起き上がるスピードも速い。

⇒ 膝を抱え込む形でそのまま立ち上がると、寝た状態の足の方向から
  180度回転することになるが、起き上がる途中で体の向きは自由に変えてよい。
  (相手を見失わないように、立ち上がりながら、どの方向にも
   体を向けられる必要がある。)


◆ 素早い起き上がり~仰向けから

 〇 床に寝そべって、両足を上げて、股関節・膝をリラックスして下ろす。
   慣れてきたら、片足で同様に行う。

 〇 床に寝そべって、両足振り下ろしの勢いで上体を上げて、
   そのまま起き上がる。

 〇 床に寝そべって、片足振り下ろしの勢いで、起き上がる。

 〇 床に長座して、片足を腰に引き付ける勢いで立ち上がる。

 〇 床に長座して片膝を腰に寄せた状態から、
   体重移動を利用して立ち上がる。【デモのみ】

⇒ リラックスして、重心移動、カウンターバランスを利用するのは、
  他のワークと同様。足などの筋肉は極力使わない。

⇒ 膝にスムーズに体重が乗っていくことが重要。
  起き上がるという意識より、膝の方向(前方)に
  重心が移動していき、そのままなら前転するのを
  上方に方向転換する意識だと、やりやすい。


◆ 素早い起き上がり~うつ伏せから 

〇 準備運動として行ったノーマッスル運動の応用。
  床にうつぶせになり、片足を振り上げたカウンターバランスのみで
  腕の力は使わずに立ち上がる

〇 応用パターン。体がねじれるように捻りを加えながら
  片足を振り上げれば、その反動で体の向きを
  180度回転させながら立ち上がることができる。

⇒ うつ伏せの背後から敵が迫ってくるなどの場合に有効。


◆ テイクダウン~追い討ちをかわして素早く立ち上がる

〇 ペア。攻め手は自由な方法で受け手をテイクダウンして、
  グラウンドに落ちた受け手を踏みつけたり、蹴ったりして
  追い討ちをかける。受け手は適切な受身をとって
  安全にグラウンドに落ちた後、攻め手の追い討ちを
  避けながら素早く立ち上がる。


◆整理運動

〇 プッシュアップ・シットアップ・レッグレイズ・スクワット
  各10回
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◆10月の練習予定◆

システマ南埼玉、10月の練習の予定をお知らせします。


 10/ 1(土) 9:30-12:00 いろは遊学館第 1研修室

 10/ 8(土) 9:30-12:00 志木市民会館 301号室
 
 10/15(土) 9:30-12:00 志木市民会館 301号室

 10/22(土) 9:30-12:00 志木市民会館 103号室

 10/29(土) 練習なし ※


↓いろは遊学館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2959,256.html

↓志木市民会館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2955,259.html


※ 10/29(土) は主催者のヨントスが ヴラディミア・ヴァシリエフ セミナー(システマジャパン)に 参加するため、システマ南埼玉の練習はお休みになります。

※ ヴラディミア師は、システマのトロント本部の校長で、数少ないシステマ・マスターの1人です。システマがここまで世界に普及したのは、ヴラディミア師の功績だといえます。その圧倒的な実力は、システマに興味がある方ならYouTubeなどで一度はご覧になったことがあると思います。

システマでさらに上達したい方は、ヴラディミア師のセミナーに ぜひ参加してはいかがでしょうか? まだ初心者の段階の人でも、達人の技をじかに見て、実際にその技を受けることで、システマへの理解が深まり、飛躍的に上達できるといえます。


↓ヴラディミア・ヴァシリエフ セミナーへの参加申込みはこちらからどうぞ
http://www1.enekoshop.jp/shop/systemajapan/?phpMyAdmin=8OLq8ZLdy74Jkl3qwIP8Bu0RlQ4

第13回 2011/10/1(土) 9:30-12:00 いろは遊学館第1研修室 【会場変更!】

システマ南埼玉第13回目のクラスのご案内です。
参加希望の方は、コメントまたはメッセージをお寄せ下さい。


■ 日時:2011/10/1(土) 9:30-12:00
■ 会場:いろは遊学館第1研修室
■ 参加費:会場費を人数割り(数百円程度の予定)

↓いろは遊学館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2959,256.html

※ 会場は東武東上線志木駅から徒歩15分になります。初めての方は場所がよく分からないかもしれませんので、9時頃に志木駅で待ち合わせをして、会場に向かうことも可能です。志木駅での待ち合わせを希望する方は、コメントまたはメッセージでお知らせ下さい。

※ 会場は志木市民会館とお知らせしていましたが、今回はいろは遊学館に変更しました。といっても、志木市民会館のすぐ向かい側、志木小学校と併設の建物ですので、すぐ分かると思います。

※ 服装は動きやすいものであれば、何でも結構です。あとは、汗を拭くタオル、水分補給用のドリンクなどをお持ち下さい。今回は室内(研修室)での練習ですので、室内履きの靴は特に必要ありません。(裸足でも普通の靴を履いたままでも、どちらでも練習できます。)

第12回 2011/9/24(土) 9:30-12:00 志木市民会館 101号室

システマ南埼玉第12回目のクラスのご案内です。
参加希望の方は、コメントまたはメッセージをお寄せ下さい。

■ 日時:2011/9/24(土) 9:30-12:00
■ 会場:志木市民会館 101号室
■ 参加費:会場費を人数割り(数百円程度の予定)

↓志木市民会館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2955,259.html

※ 会場は東武東上線志木駅から徒歩15分になります。初めての方は場所がよく分からないかもしれませんので、9時頃に志木駅で待ち合わせをして、会場に向かうことも可能です。志木駅での待ち合わせを希望する方は、コメントまたはメッセージでお知らせ下さい。

※ 服装は動きやすいものであれば、何でも結構です。あとは、汗を拭くタオル、水分補給用のドリンクなどをお持ち下さい。今回は室内(会議室)での練習ですので、室内履きの靴は特に必要ありません。(裸足でも普通の靴を履いたままでも、どちらでも練習できます。)

第11回 2011/9/17(土) 練習内容(備忘録)

9/17(土) に行ったシステマ南埼玉の第11回目のクラスの練習内容のメモを備忘録としてアップしておきます。

今回は初めてナイフワークを行いました。ナイフへの対処を練習すると力の方向性を感じやすいですし、システマの動きを身につけるのに非常に良いワークですので、今後も機会があればナイフワークをやっていきたいと思います。(もっとナイフをやりたい、等のご要望があれば、お知らせ下さい。)

なお、今回のワークは、“fundamentals of KNIFE DISARMING”(ナイフディフェンスの基礎)というDVDの内容をベースとしています。ナイフへの対処は、備忘録の文章ではなかなか再現しづらい部分がありますので、ナイフワークにご興味がある方は、KNIFE DISARMING のDVDをぜひご覧になってはいかがかと思います。




◆ システマ4大原則の説明

〇 呼吸、リラックス、姿勢(背骨)を真っ直ぐ、動き続ける(居着かない) 


◆ 準備運動

〇 首、肩、肘、手首、胸、腰、股関節、膝、足首をリラックスして、
  円運動、フィギュアエイト(8の字)などで動かす。


◆ ローリング・受身

〇 ローリング(前転、ひざまずいた状態から)
・ 左手を地面につけ、右肩~右腕~右手を前転させながら地面につけていく。
 同時に、首は左脇の下に入れるように動く。
          ↓
・ 背骨は地面につけない。右肩から入ったら、背骨をつけずに、
 背中の右部分(または左部分)だけをつけてローリングする。

 ※ システマでは、地面に落ちた障害物に背骨が当たらないように、
   背中の半分だけを使ったロールが基本的に推奨されている。

 ※ ただし、右肩から入ったら左腰を地面につけるという風に、
   対角線にロールする場合もある。例えば、回転している途中で
   障害物に気づき、それを避けるために対角線にロールするような場合、
   など。

  ⇒ 回っている間に自由に方向を変えられるよう、精密な動きが
    できるようになる必要がある。

⇒ なるべく地面を蹴ってロールするのではなく、重心移動を使って、
  ボールが転がるように、液体が流れるようなイメージでロールする。

⇒ 座禅転がりで重心移動で動くイメージをつかむとよいかもしれない。

⇒ 慣れてきたら、中腰から、立位からなど、難易度を上げて前ロールする。


〇 ローリング(後転、ひざまづいた状態から)

⇒ 後転して立ち上がるパターン、後転して地面にうつ伏せになるパターンの
  両方行う。

⇒ 慣れてきたら、立位からなど、難易度を上げてバックロールする。


〇 片足を振り上げ、その場で片足スクワットの形で地に落ちる
  使用例) 大外刈りなどに対し、逆らわずにグラウンドに逃げる。

⇒ 振り上げた足の側の尻・背中の片面から接地する。(背骨を打たないため)
  必ず、後頭部を手でガードする。

⇒ できるだけ、手を使わずに立ち上がる。


◆ システマの4大運動 

〇 プッシュアップ
  (吸ってダウン・吐いてアップで10回、
   吐いてダウン・吸ってアップで10回、
   無呼吸+バーストブリージングで10回)

〇 シットアップ(同様に)

〇 レッグレイズ(同様に)

〇 スクワット(同様に)



【ナイフワーク】


◆ 至近距離で押し当てられたナイフをかわす(立位)  
 ペア。腹や胸に強く押し当てられたナイフの方向を感じ取り、
 その部位を捻ってナイフの平らな面に体を沿わせて
 ナイフを受け流す。

⇒ ナイフが体に刺さる前にかわすのではなく、
  ナイフが体に刺さって圧力を感じた上で受け流す。

⇒ 攻め手は、遠慮せずに受け手の体を突き通すつもりで強く刺す。
  (でないと、受け手が力の方向を感じにくく、練習にならない。)

⇒ 大きくかわしすぎない。腹を刺されたら、腹だけでナイフをそらした方が
  よい。腕までかわす動きをしてしまったら、反撃しづらい。

⇒ 腹にナイフがめり込んだままかわそうとするのではなく、
  体表に曲面を作ってナイフの刃を体から反らした上でかわす。
 (ナイフがめり込んだままかわそうとすると、体の動きにナイフがついて
  きてそのまま体に刺さってしまう。)


◆ 至近距離で押し当てられたナイフをかわす(壁を背にして)
 ペア。受け手は壁を背にして立ち、攻め手はナイフを受け手の体に突き刺す。
 受け手は体を捻ってナイフを受け流す。

⇒ 壁に遮られているため、ナイフが刺さった部分を動かして
  かわせない場合は、隣接する部位を動かすことでナイフから逃れる。

 (例)左胸にナイフを押し当てられている場合、強引に左胸を動かそうと
   すると背中が壁に遮られているため、左胸が緊張して動かせず、
   ナイフが刺さってしまう。従って、隣接する右胸を前に動かして体を
   回転させることで、ナイフから逃れる。

◆ 至近距離で押し当てられたナイフをかわす(寝た状態で)
 ペア。受け手は床に横たわり、攻め手は受け手のいろいろな部位を
 いろいろな方向からナイフで突き刺す。

⇒ 胸や腹を刺されて、なかなかナイフを受け流せない場合、
  受け手は呼吸を使って胸や腹を上下させ、
  ナイフを体の中心から外にずらして体から落とす。

◆ 4大運動をしながらナイフをかわす
 ペア。受け手はプッシュアップ・シットアップ・スクワットを
 各10回連続して行う。攻め手はは受け手のいろいろな部位を
 いろいろな方向からナイフで突き刺す。受け手は4大運動を
 行いながら、体を柔軟に使ってナイフをかわす。

◆ 至近距離で押し当てられたナイフをかわしてディスアーム
 ペア。体に刺さるナイフを体を捻ってかわし、ナイフの刃や手首を捻って
 ナイフを取り上げる。

⇒ 片腕で捌くパターン、両腕で捌くパターンのどちらも行う。

⇒ 片腕で捌く場合は、ナイフをかわしてナイフの平らな面を体に沿わせた
  状態でホールドし、体を逆に回転させることで梃子の原理を使って
  ナイフを取り上げる。

⇒ 両腕で捌く場合は、ナイフをかわしてナイフの平らな面と体の隙間に
  手の平を差し込み(手の平を体に沿わせ、手の甲側をナイフに
  接する形で)、もう一方の手で攻め手の手首をホールドし、
  ナイフに添えた手でナイフを体の外に向けて押しやることで、
  梃子の原理を使ってナイフを取り上げる。

⇒ 両腕で捌く場合、ナイフをかわしてナイフの平らな面を体に沿わせた
  状態でホールドし、もう片方の手で攻め手の肘関節などを攻めたりして
  ディスアームしてもよい。

◆ 中間距離で、ナイフの突きを動いてかわす
 ペア。攻め手はナイフで受け手を連続して突き、受け手は動き続けてかわす。

⇒ 基本的に手を使わず、体の動きでナイフの軌道から外れていく。
  捌きに手を使うとしても、力を加えず、相手のナイフや手にただ柔らかく
  添えるだけ。(相手の動きを感じるセンサーとして手を添える。)

⇒ 腕でナイフを払いのけるのではなく、
 「自分から」ナイフの軌道から体を外すことが重要。

⇒ 手を添える場合、慣れてきたら、添える手をナイフの刃に近づけていく。
  ナイフに手を添えていれば、動きの変化にも対応できる。

⇒ 攻め手の腕・ナイフに対し、捌く手で力を多少加えるとしても、
  相手の力とぶつけさせず、受け流す方向で捌く。

⇒ がっちりと受けず、柔らかく受け流す感覚。
  相手がやりたい動きをそのままやらせてあげる。
  途中で受け止めたり、急いで捌いたりしたら、
  相手が反応してナイフの動きを変化させてしまう。

⇒ 攻め手のナイフ・手・腕に手を添える場合は、
  手の甲側で接する形で添える。
  (手の甲側は血管が少なく、万一、ナイフで切られても傷が浅くて済む。)


◆ 中間距離で、ナイフのスイングを動いてかわす
 ペア。攻め手はナイフを振り回して受け手を連続して攻撃し、
 受け手は動き続けてかわす。


◆ 中間距離で、ナイフの突き・スイングを動いてかわす
 ペア。攻め手はナイフの突きと振り回しをランダムに混ぜて
 受け手を連続して攻撃し、受け手は動き続けてかわす。


◆ 中間距離で、ナイフの突きを動いてかわして
  ディスアーム または テイクダウン

 ペア。ナイフの突きを捌いて取り上げる。または、テイクダウンする。

⇒ ナイフをかわした後は、ディスアーム、ストライク、関節技、
  テイクダウン・・・など、何を行ってもよい。自由に対処する。

⇒ 対処が難しければ、体で動いてナイフをかわして攻め手の側面など
   有利なポジションに移行し、そこから寸止めで何が出来そうか、
   試すだけでもよい。


◆ 中間距離で、ナイフのスイングを動いてかわして
  ディスアームまたはテイクダウン


◆ 中間距離で、ナイフの突き・スイングを動いてかわして
  ディスアーム または テイクダウン


◆ 逆手持ちで斜めに振り下ろすナイフを螺旋状の腕の動きで捌く

〇 攻め手が逆手持ちで袈裟懸けに振り下ろすナイフに対し、
  受け手は手刀の形を作り、手首を攻め手の手首に当てる形で受け
  (攻め手が右手でナイフを振り下ろす場合は左手で受ける)、
  そのまま手刀を螺旋状に外転させて攻め手の腕を巻き込み、
  体勢を崩してテイクダウンする。

 ※ 手首を真っ直ぐにした手刀の形を作ることがポイント。
   手首が曲がっているとうまくいかない。

 ※ ナイフに対する手刀~手首の角度、手首を当てる部位も重要。
   攻め手の手首をロックしてナイフが刺さらない角度、
   攻め手の腕を巻き込みやすい部位を探す。
   (ナイフの刃に対し垂直気味でなく、平行気味に手首を当てる。)

 ※ 基本的に、ナイフは体で動いてかわすのが基本。このように
   腕で受け止める方法が推奨されているわけではないが、
   恐怖などにより腕を上げて受け止めてしまった場合にも、
   このような対処がある、という一例として紹介。
   (次のアームロックも同様。)


◆ 逆手持ちで真っ直ぐ振り下ろすナイフに対し、アームロックで崩す

〇 上記の捌きは斜めに振り下ろす逆手持ちのナイフに有効だが、
  この捌きは真っ直ぐ振り下ろす逆手持ちナイフに有効。

〇 攻め手が右手の逆手持ちでナイフを真っ直ぐに振り下ろす場合、
  受け手は右手で攻め手の手首の辺りをつかんで防ぐ。

  次に、攻め手の肘に左腕を回し、左手で自分の右腕(前腕部)をつかみ、
  アームロックの形を作る。

  そして、攻め手の腕を極めて、バランスを崩してテイクダウンする。


◆ ナイフを突いてくる腕を手の甲で打ち、ナイフを弾き飛ばす

〇 攻め手が突いてくるナイフに対し、受け手は両手の手の甲で挟み込む形で、
 攻め手の手首の前後のポイントを打ち、ナイフを弾き飛ばす。

〇 攻め手が右手でナイフを突いてくる場合、
  受け手は左手の甲を攻め手の手の甲に当て、
  右手の甲を攻め手の手首のやや後ろに当てる。
⇒ ナイフを持つ手首が折れ、ナイフが勢いよく飛んでいく。

※ 上記とは逆に、左手の甲で攻め手の右手首のやや後ろを打ち、
  右手の甲で攻め手のナイフを握る指を打つ場合、
  攻め手が強く握っていると、なかなかナイフが外れないことがある。
  また、ナイフが自分の方に飛んでくる可能性もある。

※ 手の甲で打つ前に、ナイフの軌道から体を避けておくことがましい。
  (万一、ナイフ弾き飛ばしに失敗しても、ナイフが刺さらないように。)
  

◆ 整理運動
  プッシュアップ・シットアップ・スクワット 各10回

◆ 円座

第11回 2011/9/17(土) 9:30-12:00 志木市民会館 101号室

システマ南埼玉第11回目のクラスのご案内です。前回は野外の公園でローリングなどの受身をみっちりやりましたが、参加者の方は砂まみれになって大変だったかと思います。今回から当分の間、快適な室内の会場で練習しますので、懲りずに参加していただければ幸いです。

今回は要望がありましたので、ナイフワークを行う予定です。ただし、私はナイフを1本しか持っていませんので、練習用のナイフをお持ちの方は、あるだけ持ってきていただけると助かります。

参加希望の方は、コメントまたはメッセージをお寄せ下さい。

■ 日時:2011/9/17(土) 9:30-12:00
■ 会場:志木市民会館 101号室
■ 参加費:会場費を人数割り(数百円程度の予定)

↓志木市民会館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2955,259.html

※ 会場は東武東上線志木駅から徒歩15分になります。初めての方は場所がよく分からないかもしれませんので、9時頃に志木駅で待ち合わせをして、会場に向かうことも可能です。志木駅での待ち合わせを希望する方は、コメントまたはメッセージでお知らせ下さい。

※ 今回は志木市民会館2階のいつもの部屋でなく、1階の101号室になりますので、お間違えないようお願いします。

※ 服装は動きやすいものであれば、何でも結構です。あとは、汗を拭くタオル、水分補給用のドリンクなどをお持ち下さい。今回は室内(会議室)での練習ですので、室内履きの靴は特に必要ありません。(裸足でも普通の靴を履いたままでも、どちらでも練習できます。)

第10回 2011/9/10(土) 練習内容(備忘録)

9/10(土) に行ったシステマ南埼玉の第10回目のクラスの練習内容のメモを備忘録としてアップしておきます。受身のやり方なども詳しく載せていますので、よろしければご自宅でも復習していただければ幸いです。

今回は野外の公園で受身の練習をみっちり行いましたが、参加者の皆さんは砂まみれになって大変だったかと思います。私も嫁にかなり顰蹙を買いました(苦笑)システマは戦場の格闘技ですので、少し汚れるくらいは気にしないタフさは必要ですが、今後は当分の間、室内の快適な環境で練習する予定です。

ですので、今回のクラスに懲りずに、また参加していただければと思います(笑)


◆ システマ4大原則の説明 

〇 呼吸、リラックス、姿勢(背骨)を真っ直ぐ、動き続ける(居着かない)


◆ 体をリラックスさせる

〇 地面に横たわり、息を思い切り吸った状態で呼吸を止め、限界まで耐える。
  耐え切れなくなったらバーストブリージングを行い、リラックスした快適な状態まで
  完全に回復する。

〇 地面に横たわり、息を思い切り吐ききった状態で呼吸を止め、限界まで耐える。
  耐え切れなくなったらバーストブリージングを行い、リラックスした快適な状態まで
  完全に回復する。


◆ ローリング・受身

〇 ローリング(前転、ひざまずいた状態から)
・ 左手を地面につけ、右肩~右腕~右手を前転させながら地面につけていく。
 同時に、首は左脇の下に入れるように動く。
          ↓
・ 背骨は地面につけない。右肩から入ったら、背骨をつけずに、
 背中の右部分(または左部分)だけをつけてローリングする。

 ※ システマでは、地面に落ちた障害物に背骨が当たらないように、
   背中の半分だけを使ったロールが基本的に推奨されている。

 ※ ただし、右肩から入ったら左腰を地面につけるという風に、
   対角線にロールする場合もある。例えば、回転している途中で
   障害物に気づき、それを避けるために対角線にロールするような場合、など。
  ⇒ 回っている間に自由に方向を変えられるよう、精密な動きができるようになる必要がある。

⇒ なるべく地面を蹴ってロールするのではなく、重心移動を使って、
  ボールが転がるように、液体が流れるようなイメージでロールする。

⇒ 座禅転がりで重心移動で動くイメージをつかむとよいかもしれない。

〇 ローリング(後転、ひざまづいた状態から)
⇒ 後転して立ち上がるパターン、後転して地面にうつ伏せになるパターンの両方行う。

〇 ローリング(ペアを組んで、うずくまった人の上を越えて前転・後転)

〇 ローリング(ペアを組んで、四つん這いの人の上を越えて前転・後転)

〇 ローリング(ペアを組んで、馬飛び状態の人の上を越えて前転)

〇 片足を振り上げ、その場で片足スクワットの形で地に落ちる
  使用例) 大外刈りなどに対し、逆らわずにグラウンドに逃げる。

⇒ 振り上げた足の側の尻・背中の片面から接地する。(背骨を打たないため)
  必ず、後頭部を手でガードする。

⇒ できるだけ、手を使わずに立ち上がる。

〇 ローリング(前転、立った状態から)
⇒ 難しければ、中腰・ランジの状態から行う。

〇 ローリング(後転、立った状態から)


◆ ブリージングウォーク

〇 1呼吸(吸う・吐く)につき1歩・2歩・3歩・・・10歩
  と歩数を上げていき、また10歩・・・1歩と下げていく。

⇒ 後退、目を閉じる、ローリング、腕を上げる、中腰、ダックウォーク(アヒル歩き)、
  超スロー、などのバリエーションを混ぜる。

⇒ 股関節、膝、足首をリラックスさせて、足裏をフラットに地に着ける。
  歩幅を広げすぎない。常に、足裏に体重が乗っているように。全身を1つのユニットとして動く。

⇒ 体軸をできるだけ左右にも上下にもブレないよう動く。
  (目を閉じたり、超スローで歩くと、体軸のブレ、重心の偏りを感じやすい。)

⇒ 超スローでも、速く歩く場合も、同じ形で動く。スピードが速くなると同じ動きが
  できないようでは意味がない。


◆ システマの4大運動

〇 プッシュアップ
  (吸ってダウン・吐いてアップで10回、吐いてダウン・吸ってアップで10回、
   無呼吸+バーストブリージングで10回)

〇 シットアップ(同様に)

〇 レッグレイズ(同様に)

〇 スクワット(同様に)


◆ ストライクの準備

〇 仰向け(うつぶせ)に寝た相手の体の上でプッシュアップ10回。
  拳を置く位置を変えながら、全身を時計回りに移動して一周する。

⇒ プッシュアップする方は本能的に、下の人の体の固い場所に、
  中心を捉える方向で拳を置く。(体勢を崩して怪我するのを避けるため。)
  その場所、方向が、ストライクを打つ際に有効な場所・方向となる。

⇒ 下の人は、プッシュアップの圧力、痛みを呼吸で緩和する。


◆立つ人の体に拳でタッチ。

〇 様々な方向から、様々な部位を拳でタッチする。

〇 拳は面全体が相手の体にぴったりとフィットするように当てる。
  また、相手の体の中心・テンションを捉えるように。

〇 手首を曲げず、拳~腕のラインを真っ直ぐにする。
  相手の体に拳を当てて手首が曲がるようなら、
  手首が真っ直ぐになる位置まで体を移動させる。

〇 肘は背中より後ろに引かない。


◆立つ人の体をプッシュ。

〇 軽いプッシュから始めて、慣れてきたら次第に強くプッシュしていく。

〇 受ける方はリラックスと呼吸でプッシュを柔らかく受け流す。


◆ストライクを打つ/受ける

〇 相手の様子を見ながら、ストライクの強度・深さを上げていく。

※ ストライクの到達点を、① 皮 ② 筋肉 ③ 内臓 ④ 背骨 ⑤ 背骨の向こうの空間、
  とイメージを変えることで、ストライクの深さを調節できる。

〇 受ける方はリラックスと呼吸でストライクの衝撃を分散させる。


◆ プッシュ/ストライクをかわす

〇 ペア。攻め手の連続プッシュ/ストライクに対し、受け手は足を止めずに
  常に動きながらかわし続ける。

⇒ 自分が快適でいられるポジションにいられるよう動き続ける。
  攻め手のプッシュ/ストライクが当たらない距離、
  パンチのパワー・トライアングルの外、斜め45度の位置・・・など。

⇒ 真っ直ぐに下がり続けるだけだと追い込まれてしまう。
  サイドに回り込むなど、戦略的に動く。

⇒ 攻め手の足・手・体の動きとコンタクトして、同じタイミング・ペース・距離感で
  動き続けられれば、安全にかわし続けられる。
  (コンタクトはシステマの奥義ともいえる難しい要素だが・・・)


◆ ストライクをかわしてストライクで反撃

〇 ペア。連続ストライクを動きながらかわして、良い位置・タイミングでストライクで反撃。
  (厳しそうなら、スピードを遅くして、プッシュで行う)


◆テイクダウンの説明

〇 2点からの崩し
  相手の体に2方向から拳(手でもよい)を当て、
  2点からの力で姿勢を崩してテイクダウンする。

⇒ 左右・前後・高低の異なる2つの方向から力を加えることにより、
  相手の真っ直ぐな姿勢を崩す。1点からの崩しに比べて
  非常に簡単に相手を崩せるし、汎用性も高い。

⇒ 力を加える方向が正しければ、ほんのわずかな力で相手を崩せる。
  強引に崩そうとするより、ソフトに力を加える方が崩しやすい。

〇 6レベル
 システマで相手を崩しやすいとされている部位。
 テイクダウンする時にどこを攻めたらよいか分からない時は、
 6レベルのどれかを攻めるとよい。

 ※ 6レベル … 1. 手首、 2. 肘、3. 肩(及び首)、
         4. 鼠径部、 5. 膝、 6. 足首

〇 首を攻めてテイクダウン
 首を攻めると、相手の姿勢を大きく崩し、簡単にテイクダウンできる。


◆ ストライクをかわしてストライク/テイクダウンで反撃

〇 ペア。連続ストライクを動きながらかわして、良い位置・タイミングで
  ストライクまたはテイクダウンで反撃。


◆円座

メンバー登録のお願い

いつもお世話になっております。
システマ南埼玉のヨントスこと西嶋です。

お蔭様で最近は参加人数も着実に増えてきて嬉しく思っています。
システマ南埼玉を立ち上げた当初は、
参加人数10人以上を集めて、マスアタック(集団での乱闘のようなワーク)を
やるのが目標でしたが、近い内に達成できそうな気がしています。

そこで、私の中で、次の新たな目標が出てまいりました。

というのも、現在、練習場所として
志木市民会館と館近隣公園を使用していますが、
「システマ南埼玉」という団体として
正式な登録手続きを行えば、
志木市武道館という素敵な武道場を使用することができるのです!

↓志木市武道館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,3012,254.html

また、志木市武道館の他にも、
システマ南埼玉を団体登録することで、
志木市の様々な公共施設を練習場所として
利用することが可能になります。

その団体登録の要件としては、
メンバーの名簿が必要となるため、
皆さんにご協力をお願いできれば幸いです。

具体的には、システマ南埼玉に定期的に参加できそうな方、
メンバー登録してもいいよという方には、
「氏名」「住所」「電話番号(※場合によって)」を
次回以降のクラスで名簿に記入していただきたいと思います。

何卒、ご協力の程お願いいたします。

第10回 2011/9/10(土) 9:30-12:00 館近隣公園 【会場を変更しました!】

システマ南埼玉第10回目のクラスのご案内です。

会場は志木市民会館とお知らせしていましたが、
参加者の方が増えてきて志木市民会館の会議室が狭くなってきましたので、
今回は会場を変更して、野外で練習しようと思います。

参加希望の方は、コメントまたはメッセージをお寄せ下さい。


■ 日時:2011/9/10(土) 9:30-12:00
■ 会場:館近隣公園
■ 参加費:無料(公園なので会場費なし)

↓館近隣公園
http://www.city.shiki.lg.jp/38,3004,253.html

※ 会場は東武東上線柳瀬川駅の西口から徒歩3分程度になります。初めての方は場所がよく分からないかもしれませんので、9時15分頃に柳瀬川駅で待ち合わせをして、会場に向かうことも可能です。柳瀬川駅での待ち合わせを希望する方は、コメントまたはメッセージでお知らせ下さい。

※ 服装は動きやすいものであれば、何でも結構です。ただ、野外での練習ですので、多少は汚れてもよい服装をお勧めします。なお、地面の上を転がることもあるため、半ズボンより長ズボンの方がよいでしょう。

あとは、汗を拭くタオルなどをお持ち下さい。また、日差しが強い時期の野外での練習ですので、水分補給のためのドリンクなどもご持参下さい。

※ 初心者の方は野外での練習に不安があるかもしれませんが、館近隣公園は土が柔かめで石が落ちておらず、適度に草も生えている素敵な公園です。地面の上で受身を取っても怪我をすることはないと思いますので、ご安心下さい。

※ 野外での練習ですので、雨天中止となります。中止の場合はこのコミュニティ上でお知らせしますので、練習当日にご覧になって下さい。

第9回 2011/9/3(土) 練習内容(備忘録)

9/3(土) に行ったシステマ南埼玉の第9回目のクラスの練習内容のメモを備忘録としてアップしておきます。受身のやり方なども詳しく載せていますので、よろしければご自宅でも復習していただければ幸いです。

当初は8月末のマーティン・ウィラー セミナーの内容をシェアさせていただく予定でしたが、参加者方の大半がシステマが初めてということで、今回は基本的なワークを中心に行いました。

今後のクラスでも基本的な内容を中心に行いますが、7月末のアレン・ダッベルボア セミナーや、8月末のマーティン・ウィラー セミナーの内容も少しずつ取り入れていきたいと思います。



◆システマ4大原則の説明

〇 呼吸、リラックス、姿勢(背骨)を真っ直ぐ、動き続ける(居着かない)


◆システマ式マッサージ

〇 ペア。床にうつ伏せに横たわった人の体を踏んで凝りをほぐし、
  マッサージする。足裏~ふくらはぎ~ハムストリングス~尻~背中・・・と、
  下から上へ移行していく。上半身に乗って全体重をかけてマッサージ
  したり、スクワットなども行う。

⇒ 膝・背骨を踏まないよう注意。

⇒ 上半身に乗る時は、まず尻・腰に片足を乗せてから残りの足を
  背中上部に乗せる。
 (その逆に、最初に片足を背中上部にかけて乗ろうとする場合、
  万一、足が滑ったら、全体重をかけた足が首を破壊することになり、
  非常に危険。)

〇 さらに、うつ伏せに横たわった人の両腕を持ち(親指を上にして)、
  ウォーズマンのパロスペシャル(キン肉マン世代にはおなじみ)のような形で
  上体を持ち上げ、ストレッチさせる。
  下の人は緊張せず、リラックスして体を預け、肩周りをほぐす。

〇 また、うつ伏せに横たわった人の背中、肩周りを、拳の重みを活かした
  ショートストライクで叩いて筋肉をほぐす。

〇 ペア。床に仰向けに横たわった人の体を踏んで凝りをほぐし、
  マッサージする。向こう脛~太腿~腰~腹~胸・・・と、
 下から上へ移行していく。上半身に乗って全体重をかけて
  マッサージしたり、スクワットなども行う。

⇒ 膝を踏まないよう注意。

⇒ うつ伏せの時と同様に、上半身に乗る時は、まず腹に片足を
  乗せてから残りの足を胸に乗せる。
  (万一、足が滑って首に全体重が乗らないように。)


◆ システマの4大運動

〇 プッシュアップ
 (吸ってダウン・吐いてアップで10回、
  吐いてダウン・吸ってアップで10回、
  無呼吸+バーストブリージングで10回)

〇 シットアップ(同様に)

〇 レッグレイズ(同様に)

〇 スクワット(同様に)


◆ ローリング・受身

○ ローリング(前転、ひざまずいた状態から)
・ 左手を地面につけ、右肩~右腕~右手を前転させながら地面につけていく。
 同時に、首は左脇の下に入れるように動く。
          ↓
・ 背骨は地面につけない。右肩から入ったら、背骨をつけずに、
 背中の右部分(または左部分)だけをつけてローリングする。

 ※ システマでは、地面に落ちた障害物に背骨が当たらないように、
   背中の半分だけを使ったロールが基本的に推奨されている。

 ※ ただし、右肩から入ったら左腰を地面につけるという風に、
   対角線にロールする場合もある。例えば、回転している途中で
   障害物に気づき、それを避けるために対角線にロールするような場合、など。
  ⇒ 回っている間に自由に方向を変えられるよう、
    精密な動きができるようになる必要がある。

⇒ なるべく地面を蹴ってロールするのではなく、重心移動を使って、
  ボールが転がるように、液体が流れるようなイメージでロールする。

⇒ 座禅転がりで重心移動で動くイメージをつかむとよいかもしれない。

〇 レッグレイズのつま先を地面につけた状態になる。
 (プロレス技のパワーボムを食らった状態)
 そこから、首を捻って顔を上げる。
 慣れてきたら、ひざまずいた状態から、首を支点に頭を回転させる。
⇒ ローリングの際、首を柔軟に捻る感覚をつかむための練習。

○ ローリング(後転、ひざまづいた状態から)
⇒ 後転して立ち上がるパターン、後転して地面にうつ伏せになるパターンの
  両方行う。

○ ローリング(前転、立った状態から) ⇒ ※ デモのみ

〇 顔面への強いパンチを受け流してローリング ⇒ ※ デモのみ

〇 片足を振り上げ、その場で片足スクワットの形で地に落ちる
  使用例) 大外刈りなどに対し、逆らわずにグラウンドに逃げる。

⇒ 振り上げた足の側の尻・背中の片面から接地する。(背骨を打たないため)
  必ず、後頭部を手でガードする。

⇒ できるだけ、手を使わずに立ち上がる。


◆ ストライクの準備

○ 仰向け(うつぶせ)に寝た相手の体の上でプッシュアップ10回。
  拳を置く位置を変えながら、全身を時計回りに移動して一周する。

⇒ プッシュアップする方は本能的に、下の人の体の固い場所に、
  中心を捉える方向で拳を置く。(体勢を崩して怪我するのを避けるため。)
  その場所、方向が、ストライクを打つ際に有効な場所・方向となる。

⇒ 下の人は、プッシュアップの圧力、痛みを呼吸で緩和する。


◆システマのストライクの説明

○ 空手やボクシングなどの他の格闘技の打撃と異なり、
  足も腰も肩も使わず、体幹を動かさずに
  拳だけが目標に向かって飛んでいく形で打つ。

○ 上腕三頭筋・三角筋・大胸筋などの筋肉を使わずに、
  筋肉を脱力させて、拳の重みを活かして打つ。

○ 脱力してストライクを打つため、相手に衝撃を伝えるが、
  その反作用で打ち手の体勢が崩れることはない。
  (インパクトの衝撃は肘から抜けていく。)

⇒ 筋肉を使って打つ場合、インパクトの衝撃が打ち手の方に戻って
  脳や視神経にダメージを与えることもある。
  また、力みにより体が固まってしまうため、
  インパクトの衝撃で体勢が崩れることもある。
  (受け手が大きくて重い場合など。)

⇒ 受け手はリラックスして呼吸で受けられれば、ストライクの衝撃を
  散らすことができる。しかし、体を固めて受けた場合、ストライクの衝撃が
  固い部分で止まってしまい、非常に効いてしまう。
 (そういう意味では、フルコン空手経験者など固い受けが身についている人は、
  一般の人より余計にストライクが効いてしまうかもしれない。)


◆立つ人の体に拳でタッチ

〇 様々な方向から、様々な部位を拳でタッチする。

〇 拳は面全体が相手の体にぴったりとフィットするように当てる。
  また、相手の体の中心・テンションを捉えるように。

〇 手首を曲げず、拳~腕のラインを真っ直ぐにする。
  相手の体に拳を当てて手首が曲がるようなら、
  手首が真っ直ぐになる位置まで体を移動させる。

〇 肘は背中より後ろに引かない。


◆立つ人の体をプッシュ

〇 軽いプッシュから始めて、慣れてきたら次第に強くプッシュしていく。

〇 受ける方はリラックスと呼吸でプッシュを柔らかく受け流す。


◆拳~腕の真っ直ぐなラインの確認

〇 ペア。1人は片腕の筋肉を完全に脱力する。もう片方の人が
  脱力した腕の肘~拳のラインを真っ直ぐにして両側から挟み、
  強い力で押し付けあう。

⇒ 肘~拳のラインが真っ直ぐであれば、筋肉を完全に脱力していても、
  骨の構造の力により、両側からの強い圧力にも楽に耐えられる。
  
⇒ ストライクを打つ際も同様に、脱力して肘~拳のラインを真っ直ぐにして
  打つと、非常に威力が出る。(固い棒を突っ込まれたような感触の
  ストライクになる。)

〇 1人で拳~腕の真っ直ぐなラインを確認したい場合、
  壁に肘を当てて、拳を手の平で押し込んで強い圧力を加えるとよい。


◆立つ人の体をストライク

〇 相手の様子を見ながら、ストライクの強度・深さを上げていく。

※ ストライクの到達点を、① 皮 ② 筋肉 ③ 内臓 ④ 背骨 
  ⑤ 背骨の向こうの空間、とイメージを変えることで、
  ストライクの深さを調節できる。

〇 受ける方はリラックスと呼吸でストライクの衝撃を分散させる。


◆ハンマーパンチ ⇒ ※ デモのみ

〇 ストライクは筋力でなく、拳の重みを活かして打つことを理解するための
  ワーク。ハンマーで釘を打ち込むように、腕の力を抜いて、拳を胸板に
  振り下ろす。拳の重みを伝える感覚をつかんできたら、次第に振り下ろしの
  軌道を変化させて、通常のストライクの形にして打ち込む。

〇 立つ人の肩口をハンマーパンチで打つ。
  脱力して、拳が重力で引っ張られるイメージで打つ。

  ⇒ 重力の起点、拳が引っ張られる到達点のイメージを
    胸に設定する場合/腰に設定する場合/足元に設定する場合
    /地中○○メートルに設定する場合 ・・・ と変えると、
    どんどん威力が増していく。

〇 1人で練習する場合、自分の膝をハンマーパンチで打ってみるとよい。
  腕が脱力できずに筋肉を使って振り下ろした場合と、
  脱力して腕・拳の重みで振り下ろした場合では、
  ハンマーパンチの威力・感触が全然違ってくる。


◆円座

◆9月の練習予定◆

システマ南埼玉、9月の練習の予定をお知らせします。


 9/ 3(土) 9:30-12:00 志木市民会館 101号室

 9/10(土) 9:30-12:00 志木市民会館 102号室
           ⇒ 【会場変更】館近隣公園
 
 9/17(土) 9:30-12:00 志木市民会館 101号室

 9/24(土) 9:30-12:00 志木市民会館 101号室


↓志木市民会館
http://www.city.shiki.lg.jp/38,2955,259.html

↓館近隣公園
http://www.city.shiki.lg.jp/38,3004,253.html
プロフィール

ヨントス

Author:ヨントス
本名:西嶋 健二郎。東京寄りの埼玉に在住。仕事は市場調査。ライフワークはロシアの武術・システマ。モスクワ本部認定システマインストラクター。気功・ヒーリングもやってます。地道に修行を続けて、60代あたりで強い爺さんになるのが目標。無類の猫好き。

埼玉県志木市で毎週土曜日午前中と平日の晩にシステマのトレーニンググループを主宰しています。システマに興味がある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい!


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■↓システマに限らず、トレーニング方法に関するアドバイスも行っています
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