6/9 システマ南埼玉の第41回クラスの感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記に載せているものの転載です。)
(↓ 以下、本文)
前回はアンディさん送別スペシャルクラスに参加するため、システマ南埼玉のリードをN井さんに代わってもらった。今回は2週間ぶりに自分がリードするし、個人的に復習したいワークが山盛り状態だったから、気合を入れてクラスに臨んだ。
今回のテーマは、5月末の大西さんワークショップのシェアということで、ショートワークのストライクを練習した。予備動作なしに至近距離から放たれる重いストライクは、システマの数ある技術の中でも非常に強力かつ実戦で有効なものだと思うから、ぜひ復習したかった。今回は、拳だけでなく足でのストライク(キック)も練習してみた。
自分はもともストライクに憧れてシステマを始めたようなものだから、ストライクの練習は大好きで、ストライクの打ち方についても様々な工夫を加えてきた。システマを習い始めた最初の頃は、空手的な足・腰の踏ん張り、回転を使う癖が抜けなかったり、つい力んでしまって全然ダメだったが、練習を重ねる内に、次第に威力のあるストライクを打てるようになったと思う。
しかし、日によってストライクの威力が安定しないことが、長い間、悩みの種だった。日によって、良いストライクを打てる時もあれば、ダメな時もある。また、ストライクを受ける相手によって、リラックスして打てたり、力んでしまったりと、バラつきが大きい。特に、ベテランの練習仲間や、デカい相手だと、つい威力を出そうと焦ってしまい、ダメなストライクになりがちだった。
特に今年に入り、ダニエル、セルゲイ、稲垣さん、大西さん・・・とセミナーが続き、その都度習ったことをストライクの打ち方にも反映してきた結果、知らず知らずの内にストライクのフォームが大きく崩れてしまっていたようだ。先日、S本木さんにその崩れを指摘された時、ストライクの打ち方に関する疑問が大幅に解消し、目の前をモヤモヤと覆っていた霧がスッキリと晴れたような気がした。大西さん風に言えば、まさに、システマにおける「アハ体験」だった。
それから、今回のシステマ南埼玉のクラスまで、ストライクの打ち方の基本に戻り、じっくりと自主練習を行った。そうすると、「姿勢を真っ直ぐしてリラックスする」「中心からでなく末端(拳足)から出す」ことの重要さが、今までよりはるかに実感を持って理解できた気がする。今までにも何度となく注意され、自分でも意識してきたはずだが、頭では理解していても、体の奥深くまで浸透していなかったんだな、と思った。
今回のシステマ南埼玉は、このような過程を経てリードさせていただいたが、それなりに練習の成果が出せたのではないかと思う。リラックスして拳からストライクを打てば、本当に力も距離も要らないんだなと、改めて実感した。デモを行っている自分が感心するのも変な話だが、リードしながら、自分の動きを再確認させてもらった。
今回のクラスでは、大西さんやS本木さんをはじめ、様々な先輩方から教わった内容が、自分の中である程度咀嚼され、血肉化されたような感動を味わった。今までバラバラだったパズルのピースが合体し、何となく全体像が見えてきたようなエクスタシーを感じた。脳から何らかのホルモンが大量に分泌されているような感覚だった。
こういう素敵な「アハ体験」があるから、システマはとても楽しいと思う。これからも、練習を進める中で変な方向に走ったり、ドツボにはまることもありそうだが、いろいろと試行錯誤を重ねて、自分なりのシステマを確立したい。
テーマ : 武道
ジャンル : スポーツ